光回線の選び方！種類やメリットまで徹底解説

光回線とWi-Fiの違いは？

Wi-Fiというのは、PCやスマホなどのデバイスをルーターに無線で接続するときに使用する電波のことです。Wi-Fiを利用することで、有線接続が難しい場所に置かれているデバイスや無線接続しか対応していないデバイスをインターネット回線に接続できます。
光回線はインターネット回線の一種ですが、Wi-Fiはインターネット回線ではなく、デバイスをインターネット回線に接続する際に用いられる無線接続の技術のことを指しています。Wi-Fiを使用する際は、ONUにWi-Fiルーターを接続し、そのルーターにPCやスマホなどのデバイスを接続します。

光回線とWi-Fiの違いについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

光回線とWi-Fiは何が違う？それぞれの基本から接続方法まで解説

1.フレッツ光回線

フレッツ光は、NTT東日本またはNTT西日本が提供している光回線サービスです。47都道府県で利用できます。サービス提供に使用している光ファイバーケーブルもNTT東日本またはNTT西日本で敷設し、保有しているものです。
ただし、フレッツ光だけを契約してもインターネットに接続することはできません。フレッツ光とは別にプロバイダと契約する必要があります。このため、トータルでかかる料金は割高になってしまうことが多いです。

2.光コラボレーション

光コラボレーションは、一般の通信事業者がNTT東日本またはNTT西日本から、回線を借りて提供している光回線サービスです。主にプロバイダなどが光コラボレーションのサービスを提供しています。
光コラボレーションは、回線とプロバイダのサービスがセットになっているのが特徴です。そのため、契約も月額料金の支払いも1か所だけで済みます。回線そのものはフレッツ光と同じものを使用していますが、トータルでかかる料金が割安になることがあります。

3.電力会社が提供している光回線

一部の電力会社では、自社で光ファイバーケーブルを敷設して光回線サービスを提供しているところもあります。
ただし、フレッツ光とは異なり、全国で利用できるわけではありません。利用できるのは電力会社がサービスを提供している一部のエリアに限られます。主に西日本の地域で多いのが特徴です。関東以北の地域で利用できる電力会社系の光回線はありません。
利用者が少ないため、回線が混雑しにくく速度が安定しやすいという特徴もあります。

4.ダークファイバー

ダークファイバーとは、もともとはNTT東日本とNTT西日本が敷設した予備の光ファイバーケーブルのことです。NTT東日本とNTT西日本では使用しておらず、別の通信事業者が有効活用して光回線サービスを提供しています。具体的にはauひかりとNURO光です。
いずれも、電力会社系の光回線サービスと同様に利用可能なエリアが限られています。光コラボレーション回線と同等程度の速度が期待できるほか、利用者が限られるため混雑しにくい傾向にあります。

1.通信速度の速さ

光回線の通信速度は、大半の通信事業者やプランで「1Gbps」と表示されています。しかし、1Gbpsと表示されていても、実際は1Gbpsの速度で通信できるわけではありません。プラン名などに記載されている速度は、あくまで理論値です。
理論値というのは、速度が出やすい条件を整えた場合に出る可能性のある「最大の通信速度」を指します。実際に理論値の速度が出ることはほぼありません。そのため、光回線を選ぶ際には理論値の速度だけでなく、実測値の速度も確認しておく必要があります。
実測値は、その回線で実際に測定された通信速度のことです。速度は、スピードテストサイトなどを利用して測定できます。実際に計測してみると、おおむね理論値の2〜3割程度の速度となる場合が多いでしょう。なお、実測値のデータを収集して情報公開しているWebサイトもあるので、光回線を比較する際はぜひチェックしておきましょう。

• FAST.com
• USEN GATE 02
• Speedtest
• みんなのネット回線速度

ちなみに、最近では理論値が10Gbpsのプランを提供する通信事業者も増えてきています。理論値の速度が速ければ、実測値も速い数値が出やすいです。

2.自身が住む地域が提供エリア内か

光回線のうち「フレッツ光」は、全ての都道府県でサービスが提供されています。しかし、フレッツ光以外の光回線は提供エリアが限定されている場合があり、地域によっては利用ができません。
特に電力会社が提供している光回線はサービス提供エリアが狭いため、利用できない地域が多くあります。なお、ダークファイバーを使用するサービスも提供エリアが限られていますが、電力会社系の光回線ほど狭くはありません。
光回線を検討する際は、住んでいる地域が利用したい光回線の提供エリアに入っているかどうか、必ず確認しておきましょう。詳細なエリアは各通信事業者の公式サイトで確認できます。サイトでは郵便番号での検索や、都道府県から市町村・町名をひとつずつ絞り込む形での検索も可能です。
もし、利用したいと考えていた光回線サービスが提供エリア外だった場合は、残念ですが別のサービスを検討しましょう。

3.利用料金・キャンペーン情報の確認

利用したいと考えている光回線サービスの月額料金をチェックしましょう。光回線の利用料金は、戸建てタイプなら5,000〜6,000円程度、マンションタイプなら4,000〜5,000円程度が相場です。長く利用していると、少しの差でもトータルで見た場合に大きな差になってしまいます。月額料金があまり高すぎないところを選ぶようにしましょう。
また、光回線サービスを提供している通信事業者では、キャンペーンを頻繁に開催しています。主に工事費用に関するキャッシュバックキャンペーンが多いですが、スマホとのセット割引などを実施しているところもあります。月額料金だけでなく、キャンペーンや割引サービスの分も考慮して、お得かどうか判断しましょう。
工事費用は通常数万円程度と高額であるため、キャッシュバックキャンペーンは軽視できません。スマホとのセット割引は家族の分も対象になるところもあります。家族が多い人や長く利用する予定の人にとってはかなり重要です。

通信が安定している

光回線は、利用場所の建物構造や設備など外部環境の影響を受けにくく通信が安定しやすいのがメリットです。例えば、モバイル回線であれば場所によって電波状況が良くないところなどもあり、通信が不安定になることもあるでしょう。状況によっては途切れてしまうこともあります。オンラインゲームやビデオ会議などで使用すると、ストレスに感じてしまうこともあるでしょう。
これに対して、光回線なら速度はいつもほぼ一定に保たれており、途切れてしまうようなことはほとんどありません。ノイズの影響や距離の影響を受けにくく、通信が安定しています。そのためオンラインゲームやビデオ会議などの用途はもちろん、高画質の動画視聴や大容量データのやりとりなども快適に行えるでしょう。

回線利用量が使い放題

光回線は利用可能な通信容量に制限がありません。モバイル回線のように「その月の残りのデータ通信容量がいくらか」といったことを気にせずにいくらでも使用できるのがメリットです。4Kなど高画質の動画をよく見る人や、クラウドストレージを利用する人にもおすすめです。大きなサイズのファイルでも、通信容量を気にせずにアップロードやダウンロードができます。
ルーターを使用すれば、複数デバイスの同時接続も可能です。ルーターがあれば、さまざまな機器をインターネットに接続できます。家族が多く接続したいデバイスが多い家庭でも安心です。特に自宅にいる際はスマホをルーターに接続してインターネットを利用するようにすれば、スマホの通信容量の節約にもつながるでしょう。
また、光回線なら大容量の通信をしても通信制限に引っかかってしまうことはありません。通信事業者によっては、極端な容量の通信を行うと通信制限の対象になる場合もありますが、通常の使い道ではまず対象になることがないような基準に設定されているため、心配する必要はないでしょう。

通信速度が速い

光回線は通信速度が早い点も大きなメリットです。前述の通り光ファイバーケーブルを使って通信を行うため、利用場所の建物構造や設備など外部環境の影響を受けづらく、距離があっても速度が減衰しづらいという特徴があります。そのため、大容量のファイルをダウンロードしたり、アップロードしたりする際にも時間がかかりません。ストリーミング配信で高画質の動画視聴をする際はある程度の速度が必要ですが、光回線なら問題なく視聴できます。
これまでスマホのモバイル回線だけでインターネットを利用していた人なら、速度の違いを実感しやすいでしょう。Webサイトを閲覧するときにも、ページが表示されるまでに時間がかかりません。ページをすぐに切り替えられるため、快適に閲覧できます。